絶望と希望

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「……白夜、くん?」 聞き覚えのある女の子の声に目を開け、声のした方向を視線だけ動かして見た。 月光でキラキラと光る銀髪。 大人しそうな目は、知り合いを見つけて安心したのか、はたまた単によく見えるようになのか、細められていた。 水樹だ。 生きていてくれて、本当に良かった。 だけど…… 俺はもう…彼女と一緒にいられない。 「西塚さん、無事で良かった」 「……皆、は?」 「ここには、いないよ」 「……白夜くん、何かあったの?」 「……うん、色々と…ね」
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