絶望と希望

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息を吸い込む。 「………分かった。話すよ」 「……」 起こった事を頭の中で整理し、順々に話した。 新しいスキルが発現したこと。 暴走して三人をこの手で殺したこと。 蓮との喧嘩のこと。 ここまでのいきさつを包み隠さず、全て伝えた。 ただ、死にたいと考えている事だけは話さなかった。 時折、水樹の息を飲む音が聞こえたり、表情が暗くなったりしていたが俺は気にする事なく続ける。 「――これがあの後、起こったことだよ」 「……」 水樹は無言だった。
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