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次にどんな酷な言葉を浴びせられても不思議ではない。
これで、彼女も俺から離れる事だろう。
その後――この世界に別れを告げよう。
「……白夜くん…」
「うん?」
「……もしかして、死のうとか考えて、ないよね?」
「……」
図星を突かれ、答えることが出来ず黙ってしまう。
「……答えて」
「……」
水樹はこれまでにない真剣な表情で俺に詰め寄る。
「……」
「……その通りだよ。
俺はこの後、自殺しようと思ってる」
「……白夜、くん…」
「……もう、いいだろ?
一人にしてくれよ……」
これで、いいんだ。
これだけ言えば、水樹も呆れて俺から離れるだろう。
平手打ちの一発や二発はとんでくるかもしれない。
だが……。
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