絶望と希望

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女の子に説得されただけで死ぬのをやめると言うのは、軟弱な考えなのかもしれない。 だけど……もう少し生きて、水樹や仲間を命に代えてでも守りたいと思った。 今は、泣けるだけ泣こう。 水樹はそんな俺をいつまでも、優しく撫でていてくれた。 「……ありがとう、西塚さん。 楽になったよ」 撫でられたまま、礼を言う。 彼女がいなかったら、俺はこの世にいなくなっていた事だろう。 感謝してもしきれないくらいだ。 ……蓮には、悪いことをしたな…。
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