絶望と希望
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「……どういたしまして。 それと――」 「ん?」 「……『水樹』でいい。 谷に落ちた時も、さっきも…そう、呼んでた…よね?」 「……」 そう言えば、無意識に呼んでしまっていたような気がしなくもない。 「……」 「……」 口をパクパク動かす。 言葉が出てこなくて苦しむ。 そして…… 「……水樹」 ようやく、名前で呼ぶことが出来た。
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