絶望と希望

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くそ、何でこんなに緊張するんだろうか? 「……」 「……」 水樹も少し恥ずかしかったのか、暗がりでも分かるくらいに顔が赤く染まっていた。 「えっと……俺のことも『隆之』でいい、から…」 「……」 何故、名前を呼ぶ、呼ばれるの話でこんなに緊張するんだろうか? おっかしいなぁ…? 「……」 「……」 水樹も先程の俺と同じように口をパクパクさせている。 気持ちを落ち着けるためなのか、一度目を閉じて深呼吸をしているようだ。 覚悟したのか、彼女は目を開き――
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