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カサッ
木に寄り掛かって休んでいた時、近くで枯れ葉の音がした。
カサッ
カサッ
ガサッ
ガサッ
始めは気のせいかと思ったが、音がだんだんと近づいてきた。
(誰か…来る)
心臓の鼓動が勢いを増す。
ガサッ
近くで音が止まる。
「そこに隠れている奴…出てこい」
男の声がした。
(気付かれた)
心臓の鼓動がピークに達する。
(また神眼で逃げるしか…ないか?)
しかし、俺は男の声を聞いて、何か引っ掛かるものがあったので行動をうつせずにいた。
(あの声…どこかで聞いたことがあるような…?)
「チッ…出てこないつもりならこっちから行くぞ」
枯れ葉を蹴飛ばすような音が聞こえ、足音が大分近くまできた。
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