44人が本棚に入れています
本棚に追加
/550ページ
「あらあら…私たちおいてけぼりですねえ」
「そうだね、姉さん」
「え!?やだなあ~、もちろん佳織達も一緒に決まってるじゃないか!」
慌てて取り繕う、忘れていたわけじゃないんだ、うん。
ホントダヨ?
「あれ?私は仲間になりたいなんて一言も言ってませんけど?」
横目で詩織を見る。
彼女も驚いた様子で姉を見ていた。
空気が凍る。
「あれ?誰もツッコミ入れないんですか?」
「…へあ?」
「冗談ですよ!冗談」
あれに、どうツッコミを入れろ…と?
「佳織サン、ネタ振りが鬼畜すぎっす。笑える状況じゃないっす」
「オレは本気で殺されるかと思った」
「姉さん、不謹慎」
三方向から一気に責められる佳織。
「あう…ごめんなさい」
そして笑い声。
ようやく、昔の四人の関係に戻れたのかな。
今は、ただ笑っていたかった。
最初のコメントを投稿しよう!