再出発

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「あらあら…私たちおいてけぼりですねえ」 「そうだね、姉さん」 「え!?やだなあ~、もちろん佳織達も一緒に決まってるじゃないか!」 慌てて取り繕う、忘れていたわけじゃないんだ、うん。 ホントダヨ? 「あれ?私は仲間になりたいなんて一言も言ってませんけど?」 横目で詩織を見る。 彼女も驚いた様子で姉を見ていた。 空気が凍る。 「あれ?誰もツッコミ入れないんですか?」 「…へあ?」 「冗談ですよ!冗談」 あれに、どうツッコミを入れろ…と? 「佳織サン、ネタ振りが鬼畜すぎっす。笑える状況じゃないっす」 「オレは本気で殺されるかと思った」 「姉さん、不謹慎」 三方向から一気に責められる佳織。 「あう…ごめんなさい」 そして笑い声。 ようやく、昔の四人の関係に戻れたのかな。 今は、ただ笑っていたかった。
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