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長い長い道を歩く。
一人で居るときよりも全然気が楽だ。
もし、皆と出会わずにずっと一人で居たら…気が狂っていたかもしれない。
そういった意味では、皆にかなり感謝していた。
…弄られるのはちょっと勘弁だけど。
夕陽はさらに傾き、空には星が見え始めている。
このまま誰とも戦わずに済んだらどんなに良いことか。
誰も死なずに済んだら…
「隆之」
不意に佳織に小声で呼びかけられた。
(また何か言われるのかな…)
と、ドキドキして佳織の言葉を待った。
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