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それから一週間。
通知が来た日は興奮して眠れず、わくわくしっぱなしだった。
二日目以降からは次第におさまっていったが前日には再びぶりかえし、危うく徹夜してしまうところだった。
そんなこんなで迎えたテストプレイ当日。
俺はいつもより早く目覚め、身支度をし、電車までの時間をわくわくしながら過ごした。
そして、俺は通知書と手紙を持ち玄関を出る。
そして、後ろを振り返り
「行ってきます」
誰も居ない家に挨拶をした。
俺の家族はいない。
母さんは俺がまだ小さなころに癌で若くして他界してしまい、親父はそれがショックで失踪。
行方は知れていない。
そんな俺を守ってくれていた兄さんも居たのだが昨年、事故に巻き込まれ行方不明になってしまった。
警察も捜査を進めて居たのだが、一向に進まず、現在に至るのだ。
幸い、両親が大金持ちだったため、俺はそのお金で生活出来ている。
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