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腰まで伸びた銀色の髪は月明かりで反射して、キラキラと輝き思わず見とれてしまう。
幼さを残した顔は驚愕、焦燥、恐怖が入り交じり強張っていた。
「…!…堕天使!」
ふと我に返った少女が身構え、呟く。
すると、少女の背中からは漆黒の翼が生え、羽ばたき始める。
どう見ても臨戦体制です。
「ちょ!待った。
俺に闘う気は無いよ!」
慌てて叫ぶ俺。
そして、両手を上げて降伏のポーズ。
自分でやっていて情けないと思った。
「……」
少女は物凄く睨んでいる。
「だから…ね?ここは穏便に済ませよう?」
「……」
少女は黙ったまま、こちらを見据えていた。
その空気に耐えられなくなる。
「……えーと…。じゃ、そういうことでー!」
俺 は 逃げ出した !!
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