街にて

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猛ダッシュ、俺新記録が出そうな走りっぷりだったと思う。 街まであともう少し…なのに。 バサッ 「……」 しかし まわりこまれてしまった! また目の前にいらっしゃるー!? 飛んでくるなんて反則だ! ダッシュのせいで少しだけ呼吸が乱れている。 「……なんで…闘おうとしないの…?」 少女が初めて口を開いた。 「なんでって…殺し合いに反対だから、だよ。 この世はラウ゛とピースで出来てマス」 「……馬鹿?」 酷いっ。 「ちょっとふざけたけど…闘いたくないのは本当だよ」 「……なら、どうやって生き残るつもり…?」 「人を殺さなくたってボスのところまで行ける」 「もし、それで倒せたとして…貴方を含めた10人以外の他の人はどうなるの?」
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