Battle of Unknown

街にて

…そんなことあるはずがない。

根拠は無いけど、きっと道はある。

「…俺は闘わない」

「…まだそんな事を言っているの？」

「人を…傷つけたくないんだ。
人が死ぬのを…もう見たくないんだ」

「…それは私も…いえ、誰でも同じ考えよ。例外も居ると思うけど」

「なら…闘う必要はないじゃないか…」

「だからこそ…かな。そうして誰も闘わなかったら…ランダムで一人殺される。
貴方も見たでしょ？
もしかしたら、自分がああなるかもしれない、そんな恐怖から逃げるために、人は誰かを犠牲にするの」

「……」

「悔しいけど、私もその一人。だから…諦めて」