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「え…?」
「……人に同情されるくらいなら死んだほうがいい…」
「何を言って…」
「貴方もライバルが減るんだから…嬉しいでしょ?」
「…そんな事ない!」
なんでそんなに簡単に死んだほうがいいなんて言うんだよ…。
「…このまま生きていたところで、この足じゃ満足に歩けないよ…。
【堕天使】にも制限時間はあるし…」
「…だったら、俺…いや、正確には後三人居るから俺達か。その仲間にならないか?」
「……は?」
俺の突然の勧誘に少女はキョトンとする。
そりゃそうだろうな…逆の立場だったら俺も同じことすると思うもん。
「だから、仲間に…」
「…それは分かってる、貴方…正気?」
「もちろん」
殺されそうになった相手を仲間にするなんて…ハッキリ言って正気のさたじゃないよ…」
「…俺もそう思う。
でも、君の根っこは殺し合いに反対みたいだったし。
何より俺には君が悪い人には見えない。
もし悪い奴だったら最初、逃げた時に後ろからでも俺を殺せただろ?」
「……」
少女は黙り込んでしまう。
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