街にて

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一度地面に少女を下ろし、背中に背負いなおす。 やっぱり凄く軽い。 「そういえば、名乗ってなかったね。 俺は白夜、白夜隆之」 「…白夜?変な苗字ね…」 クスクスと笑う声が聞こえた。 背中越しに見た彼女の笑う姿は、元々美人なのを更に磨きをかけていた。 この子には笑ってる姿が似合うと思った。 「…はあ…私は西塚…。西塚 水樹(にしづか みずき)。 …私は仲間になるとは一言も言ってないんだけどな…」 「いーの! とにかく怪我を治してもらわないと罪悪感に潰されるからな」 「今すぐ潰れていいよ…」 笑ってごまかす。 この子をどう説得したら仲間に出来るのか考えながら、街に向けて歩き出す。 水樹が人を信じてくれるようになってくれるように…願おう。
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