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…水樹の気持ちが痛いくらいに分かる。
蓮、佳織、詩織が支えてくれたからこそ、今の自分がある。
あいつらと会っていなかったら、どうなっていたか、自分でも想像がつかない。
…今度は俺が支えになればいい。
「俺は絶対に裏切らない。
裏切りなんて、絶対にやっちゃいけないことなんだ」
「……本当…に?」
「誓うよ。
…西塚さん、俺達と一緒に…元の世界に戻ろう?」
手を差のべる。
「……もう一度……もう一度だけ……信じても…いいかな…?」
「…ああ。
もう一度言おう、俺は絶対に裏切らない。
仲間が危機に陥ったら…命をかけてでも助けるんだ!」
「……裏切ったら…死んでも恨みつづけるからね…」
そう言って、水樹は俺の手をとった。
「絶対…裏切らない。
俺達は運命共同体みたいなもんだからな」
そして、握手をする。
「よろしく、西塚さん」
「改めて…よろしく…ね、白夜くん…」
彼女はまだ、涙を流しているが、とびきりの笑顔を見せてくれた。
大切な仲間を守ろう。
そう強く決心した。
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