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「…それはそれは大変でしたねぇ……水樹さん」
「…うん」
「…ん?俺は…?」
「そこの男に変なことされませんでした?」
うわ、無視しやがった。
「……された」
さらりととんでもない事を言う水樹さん。
「ほう?」
佳織の眉間にしわがよる。
「ちょ!西塚さん!?」
「…足を怪我しているからって…あんなことすること無いのに…」
顔を真っ赤にして、手でおおう水樹さん。
お姫様だっこの事だろうけど、それを知らないこの三人にはどう聞こえるか…。
「よし、隆之。
こ っ ち こ い や」
ニッコリ笑った詩織さんが親指を外に向ける。
「こうなりますよね…」
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