一日の終わり

17/18
前へ
/550ページ
次へ
「まっ……ひぎゃああああああぁぁぁ……」 夜の街に俺の叫び声が響き渡る。 数分後には、拳銃の持ち手で頭を連打され、ナイフの柄でこめかみを殴られ、簀巻きにされて木に吊された俺がいた。 水樹以外の三人はとっとと宿の中に引っ込んで行った。 「…白夜くん…大丈夫…?」 「…あんまり…」 勿論、おふざけなので痛くはない。 「もうあんな事しない?」 「はい…しません」 「…ん、なら降ろしてあげる」 「…ありがとうございます」 水樹に降ろされ、ようやく宿の中に入る。 宿の中もなかなかの出来で、ホテルみたいだった。 部屋はとても広く、ベッドが六つある。 …無料でこんな良い部屋に泊まれる点は褒めてやろう。
/550ページ

最初のコメントを投稿しよう!

44人が本棚に入れています
本棚に追加