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開始時間丁度になると、頭の中に音楽と若い男の声が響いてきた。
『テストプレイヤーの皆様、初めまして。本日は我社へようこそ。』
(お……始まったな。)
『挨拶はさておきまして、説明に入りたいと思います。』
息を飲む。少し緊張していた。
『これから皆様には我社の商品【Battle of Unknown】を体験していただきます。
電脳世界に転送する際取扱説明書、地図、武器、そしてスキルカードを配布いたします。
細かいゲームの説明につきましては各自取扱説明をお読みください。』
俺がこのゲームに惹かれたのに、このスキルカードがある。
これは、ゲーム内でしか出来ない事がこのカードを持っているだけで出来るようになるものだ。
能力、と言ったほうがわかりやすいだろう。
カードは人それぞれで、空が飛べるようになったり、目にも留まらぬ速さで動けるようになったりと、人それぞれだ。
雑誌を何回も読み直す中で、そのシステムが一番魅力的に思えた。
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