二日目の朝

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佳織達を探すために街を適当に歩き回る。 そこまで広さはなかったので、簡単に見つかったのだが。 彼女らは街の中心にある噴水のところにいた。 水樹と交流を深めるため、雑談をしていたらしい。 水樹が、佳織の事を『お姉様』と呼ぶようになったのを馴染んだ、と取って喜ぶべきか、洗脳された、と取って悲しむべきか悩んだ。 なかなか楽しげに話しているのを中断させるのは悪いので、取扱説明書でルールを再確認することにしようと思った。 「俺は宿に戻って取扱説明書を読んでいるから、準備が出来たら宿に集合な」 「はーい、分かりました」 返事を聞いて、踵をかえす。 しかし、こんなにほのぼのとしていて良いのだろうか? (争いが無いだけありがたい…か) そんなことを思いながら宿までの道を引き返していった。
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