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佳織達を探すために街を適当に歩き回る。
そこまで広さはなかったので、簡単に見つかったのだが。
彼女らは街の中心にある噴水のところにいた。
水樹と交流を深めるため、雑談をしていたらしい。
水樹が、佳織の事を『お姉様』と呼ぶようになったのを馴染んだ、と取って喜ぶべきか、洗脳された、と取って悲しむべきか悩んだ。
なかなか楽しげに話しているのを中断させるのは悪いので、取扱説明書でルールを再確認することにしようと思った。
「俺は宿に戻って取扱説明書を読んでいるから、準備が出来たら宿に集合な」
「はーい、分かりました」
返事を聞いて、踵をかえす。
しかし、こんなにほのぼのとしていて良いのだろうか?
(争いが無いだけありがたい…か)
そんなことを思いながら宿までの道を引き返していった。
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