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地面が土でできているところまで移動する。
「はあ…ダウンしたら終わりだからね!」
「分かった。
でも自分からダウンしたら続行するからな」
……読まれましたか。
互いに少し離れてファイティングポーズをとる。
「…行くよ!」
先に仕掛けたのは俺だ。
理由は早く一発貰って終わらせたいから。
「ふんっ」
あっという間に蓮まで接近し、右ストレートを打ち込む。
蓮はそれを左に少しズレて避け、隙だらけになった俺の背中に回し蹴りを入れる。
手加減をしているからなのか、全然痛くない。
しかし殴りかかった勢いと、蹴られたせいで完全にバランスを崩してしまう。
蓮の蹴りが膝裏に入る。
「つっ…!」
伸びきった膝は強制的に曲げられ、地面に倒れ込みそうになる…が、持ちこたえる。
一度後ろに跳び、距離をとる。
靴の先端で蹴られたのか、膝裏がジンジンと痛む。
体制を整える前に蓮の追撃がきた。
容赦無し、だ。
顔面への上段回し蹴りを辛うじで避ける…が、完全に読まれていた。
蹴り足は俺の顔のあった辺りからそのまま一度体のほうまで曲げ、今度は鳩尾目掛けて足の側面で蹴られる。
即座に反応し、腕でガードするも蹴りの勢いで後ろにのけ反らされた。
(ちくしょう…足癖悪すぎるよ…!)
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