二日目の朝

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考えている暇もなく、蓮の蹴りはとんでくる。 隙はほとんど無い。 (だったら…) 捨て身になればいい。 急所を守りながら突撃すれば蹴りの一発や二発は耐えられるだろう。 そうと決めたら… 「突撃いいいぃぃ!!」 「!?」 俺のこの行動は予想外だったのか、蓮の動きは止まり、タックルが見事にヒットした。 そして、組み付いたまま蓮の顔の辺りに手を伸ばす。 指に触る固い感触……これだっ!! すかさずそれをむしり取った。
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