エピソード1⃣     ―初デート―

2/7
前へ
/307ページ
次へ
「運転手さん! 西葛西まで大急ぎでお願いします!!!」💦💦 と、焦った声で、飛び乗った若い男が―、 運転席のオイラの顔を見るなり慌ててそう言った! オイラ、咄嗟の反応で! ブッアアア――ン!!!!! と、返事をすると同時に! オイラは右足のアクセルを踏み込んでいた! ここは、日が沈んだばかりの松戸街道、矢切駅付近である…。 😱「何?!お客さん!。 そんなに急いで…!」 と、オイラ。 😓「運転手さん!お願い! 半年がかりで…、 やっと!やっと!口説いた女…! 彼女がデートを! OKしてくれてね…! でも! じ…、時間があ~~~ッ! まっ、間に合わね~!!!💦💦💦💦💦💦」 若い男は、まるで過呼吸の様な息遣いで―、話す! そして、そわそわ…、と 落ち着かない! その内、タクシーの座席の上で在りながら―、 バタバタ!と、 オリンピックのカール・ルイスの様に、 『膝を上げて走り出すんじゃ…?!』 と、そう思える程、浮き足立って、居るのだ!  
/307ページ

最初のコメントを投稿しよう!

381人が本棚に入れています
本棚に追加