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(ガラガラガラ)
2人は靴を脱ぎ、居間へと向かう。
「んしょっと…」
直人は座布団に座ると早速、霙に質問をした。
「あのさ、霙ちゃん…だっけ?」
「はいっ」
「え~っと…霙ちゃんは…何であそこにいたの??」
「はいっ、えぇと、神崎正人(カンザキマサト)様に『直人は才能がある…いつか必ずその才能が開花する時が来る…その時はお前が支えてやってくれ…』と言われ、手紙と一緒にいれられました。」
「そうか………」
(…ん?……才能?)
「どういう意味だ…?」
勉強をしてもしても親に誉められた事が、一切無い直人からしたらこの「才能」という言葉は自分にとってどれだけ縁の遠い存在かと、自分でも痛い程分かっていた。
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