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直人は霙と挨拶を交わした後、いつものように里奈の家へと向かった。
(ピンポーン)
直人が里奈の家のインターホンを鳴らす、すると
(ガラガラガラ)
「……………」
そこには、いつも『おっはよぉ~♪直くん♪』などと言って飛びついて来る様な里奈ではなかった…。
「どうしたんだ?いつもより早起きだな。早く起きすぎて、テンション低いのか?」
「違うの…なんか変な夢を見ちゃって…」
「どんな夢だ?」
俺は問いかけた
「私と直くんが一緒に歩いてる時に、目の前に、いきなり変な紙を持ったおじさんが現れて、その紙を投げたら…なんか女の人になって…………」
「んで?」
「その女の人が……私を殺そうとして……でも、直くんが私を庇って…」
「んで俺は死ぬってか?」
(コクッ)
と、里奈は頷く
直人は所詮夢だと思ったが、紙が女の人になるといった点では、自分の寺の式神と重なる事が、妙に引っかかった。
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