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学校に到着し、
教室のドアを開ける。
すると、いつものアホみたいな声ではなく、いつになく真剣な声で
「直人、今日はいい話を持って来たぞ」
(今日は変だな…里奈といい、彩都といい…)
直人はそんな事を思いながら
「どんな話だ?」
と問いただす
「これをお前にやるよ」
「ん?」
それは、この町ではとても有名な、彩都の父親が経営している高級旅館の一泊二日御二人様宿泊券だった
「いいのか?」
「ああ、日頃世話になってるからな…里奈ちゃんとでも一緒に来いよ」
「おう…サンキューな…」
直人は多少不自然に思ったものの、その宿泊券を受け取った。
(キーンコーンカーンコーン)
俺は終令のチャイムを耳にしたと同時に、
里奈と一緒に下校しようと思い、
教室を後にした
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