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「気のせいだよぉ」
里奈は脳天気に言う。
「そうか…」
「きっとそうだよ、さ、早く帰ろ?」
「ああ…」
直人は妙な不安感を覚えたまま、帰路に着いた…。
「危うくバレるところでしたね…如月(キサラギ)様…」
「………」
直人達から、200mほど離れた車の中からじっと直人達を監視し続けている男と女。
如月と呼ばれる男は、髪の長さが肩まであり、纏(マト)めて結ばれ、服装は黒いコートに黒い革靴を履いて、煙草を吸っている。
一方、女の方は、
金色の腰まである髪をツインテールにして結んでおり、服装は赤のインナーにピンクのカーディガンを着ており、下は赤と黒のチェック柄のミニスカートを履いている。
「なんでいっつもサーシェの言ったこと無視するんですかぁ~!!」
「…………」
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