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「お~い!!直人~ちょっと来い~」
親父の声だ
(んなでっけぇ声出すなよ…)
「ちょっと下行ってくるわ」
「じゃあそろそろワタシも帰ろうかな」
「そうか、気をつけてな」
「うん、また明日、学校でね」
「ああ、じゃあな」
里奈を玄関まで見送った後、居間にいる親父の元へ向かった。
「何?」
「直人、ちょっとそこに座れ」
指刺さされた座布団の上に座る。
「……お前に、言っておかなくてはならない事がある」
「何?急に改まって」
「お前、家業についてはあまり知らなかったよな?」
いつもいつも誤魔化されたりして、詳しい事は聞かされたことがない
「ああ、何で?」
「……お前に時期当主になってもらう」
「…………ハァ!?」
(いくら何でも突然すぎるだろ!!)
「そこで今日は、主にこの寺で何をするかについて伝える」
「ちょっと待て…まだ俺は継ぐとも何とも言ってな……」
「お前に拒否権はない!!!!!」
あっさり打ち砕かれました。
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