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「泣かないで…お父さん」
私はお父さんに優しく言った。
「私の事…心配してくれたんだよね。
でもね、あたしは傷付かないよ。
このまま死んだら死にきれない…
だから龍の気持ちもう一度だけ聞く。
病気の事も大丈夫だよ!
ここまで大きくなれたのはお父さんとお母さんのおかげだから…
死ぬのは…少し怖いけど
あたしには死ぬ時に悲しんでくれる人がいるって分かったから…」
私は精一杯の笑顔で言った。
お父さんは私の顔を見ると優しく微笑んで抱きしめてくれた。
「ありがとう…魅香…
お父さんとお母さんもお前と一緒に戦うから…な…………グスッ…」
相変わらずお父さんは泣いていた。
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