さようなら

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そこからの3ヶ月間― 龍は病室に毎日来て一緒にいてくれたね。 私の大好きな歌手の曲をiPodに沢山入れて、私に聞かせてくれた。 片方のイヤホンは私でもう片方は龍。 私が龍の方を見ると龍もこっちを見ていて目があったね。 二人とも照れて顔が赤くなってた。 私の大好きなお菓子を沢山買ってきてくれて一緒に食べたね。 私の知らないお菓子も沢山教えてくれて 子供みたいに楽しそうだった。 私が苦しんでいたら優しくさすってくれて、落ち着くまで何時でも傍で支えていてくれたね。 沢山の事を大好きな貴方と過ごした日々。 私は病気への恐怖心が少しずつだけど消えていった。 だけどその反面……死にたくない― もっとあなたと一緒にいたい― あなたの笑顔をみていたい― この気持ちが日に日に強くなっていった。 _
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