冬の悲劇~つないだ手から伝わる暖かさ~

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ファミレスを出た後、俺は指輪渡すべくいつもの公園に行こうと、美咲と歩いていた。 ビューと冷たく強い風か吹いた。 「あ、俺のマフラー…。」 風に飛ばされて行った。 「待ってて、私が取って来るよ。」 いや、俺が行くよと言う前に美咲は走りだしていた。 「よっと。」 美咲が俺のマフラーを拾ったと同時に 「危ない!」 誰かが叫んだが、それよりも早く俺は走り出していた。 「美咲!避けろー!!」 その声に気づいた美咲はこっちを見て、そのあと美咲に近づいて来る車を見た! 「ッ!」 言葉にならない声をあげたがその声虚しく美咲は…車に引かれた。 「美咲ー!!」 辺りでは事故だー、キャーッ! と声をあげているが今の和也はそんな事には目も向けず、美咲に駆け寄った。 「美咲!美咲!」 美咲は頭から血を流してぐったりとしている…。 誰かが救急車を呼んでいたらしく、すぐに救急車は来て美咲を乗せた。 和也も一緒に乗り、美咲の手を握りしめずっと声をかけていた。 「美咲!美咲ー!!」
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