夏の終わり~そして始まりへ~

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もう夏も終わりか… そんな事を思ってる俺は、高梨和也。 高校2年。 ある村の小さな高校に通っている。 「和也前見ろよ。先生がさっきからこっちをずっと見てて、おれがゲーム出来ないだろ!」 そんないらないことを注意してくれるコイツは杉山 涼。 小学校からの腐れ縁だ… 「あー悪かった。」 みたいな適当な返事をしてすぐに、 「今日なんかいきなり転校生が来るらしいぜ。しかも美少女!」 ほう、それは結構興味あるな。 一応俺は健全な男子であり、ベッドのしたには恥ずかしい本が数冊あったりする… それはさておき、この時期に転校してくるとはなにか訳があるのか? そんなことを思ってたら「え~いきなりだが転校生を紹介する。」 噂をすればなんとやらってやつだな。 そんなことを考えてるうちに 「じゃあ綾瀬さん入って。」と言われて入って来た女の子はかなりの美少女(というよりは美女に近い)だ。 長い黒髪、スカートから伸びるスラッとした長い足。 綺麗だ。 などと和也が考えてるうちに自己紹介が始まっていた。 そこで睡魔に負けた俺は寝てしまった。 「初めまして、綾瀬 美咲(あやせみさき)です。 「よろしくお願いします」 起きると俺の隣にはさっきの転校生が… 「よ、よろしく」 とりあえず挨拶。 彼女はキッチリ無視! この女、今明かに無視したな… そうだ杉山。 杉山はどこに行った? そう思って辺りを見回すと杉山は俺の席から右に3個移動している。 なぜだ? さっきまで隣に居たはずなのに… コイツがなにかしたのか? そんなことをしていると予鈴がなりホームルームが終わった。 俺はすぐさま杉山のとこへ! 「杉山!なんでお前こっちの席に居るんだよ!」 「あ~そういえばお前寝てたな。自己紹介の前に移動したんだけど…。お前記憶ある?」 自己紹介の前? 確かに記憶が無い。 納得だ…。 そして和也は今度は彼女の方を見る。 やっぱり人だかりが出来てる。 隙間から見えた彼女にまた目が合った。 彼女は微笑みかけてきた…。 俺にはそれが少し怪しく見えた。 まあ気のせいだろ… これから一体何が起こるのか。
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