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「わ、悪かったわね。これしか方法を思いつかなかったのよ!」
マジかよ。
コイツは頭大丈夫なのか?
「わかった。わかったから落ち着け!な?」
「ごめんなさい。」
はっ、と我にかえり彼女は俯いた。
「え~と…晴れて恋人同士になったしさ、ほどいてくれないか?」
と和也が言うと、美咲は慌ててほどきだした。
「それでさ、付き合い始めた事は内緒にしといてくれないか?」
「なんで?せっかくこの私と付き合ってるんだから自慢すればいいじゃない!」
いや自慢したいんだけど…
「付き合ってるって言うとクラスの男子が俺に何をするかわからないから…。」
「なるほどね。わかったわ!」
グッと指を立てると、
「とりあえずこれからよろしくね♪和也。」
「あぁこちらこそよろしく。美咲。」
そしてここから俺達の新しい生活が始まる。
~夏の終わり~完
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