イチ

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「兄貴、俺って、……悪い子なの?」 「大丈夫。お母様は跡継ぎの問題で気がたってるだけ。気にするな」 「……うん」  准は、まだ顔を伏せたままでいる。よほどお母様の事が気にかかるらしい。  そんなの、当たり前だ。  母親にあんなことを言われ続けていたら、いったい誰を信用すればいいのか分からなくなる。
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