三滴目

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三滴目

P.P.P.P...P.P.P.P. ガチャ ………っん…朝か。 目覚ましを止めた俺は天の川学園の制服に着替え居間に下りた。 あっ、蒼様。おはようございます。 あぁおはよう。LUCY。 蒼様、朝食の準備ができております。どうぞ。 ありがとう、LUCY。 二日間の休みを終え、今日から再び学校だ。 ご馳走様。おいしかったよLUCY。 あっありがとうございます!蒼様。 蒼様、そろそろお時間ですよ。 あぁうん。じゃあ行ってくるよ。 はい、いってらっしゃいませ、蒼様。 いってきます。 俺は学園に向かった。 … …… ……… おはよー はよ~ おっす 生徒達の挨拶が飛び交うなか俺は一人、校内えと向かった。 ガラガラッ。 あっ蒼君。おはよ~。 おぅ。 俺に真っ先に挨拶をしてきたこの巨女は「萪岾 琴」(フジヤマ コト)。彼女とは昔からの幼なじみで中学生までは俺より10㎝も背が低かったのにそれに対抗心を燃やしてありとあらゆる方法で身長を伸ばし高校生になった今、俺に20㎝近く差をつけでかくなったのだが、今やそのでかさが逆にコンプレックスとなってしまった哀れな女である。 むぅ~蒼君、また哀れな物を見るような目で私を見てるぞ~。 あぁ悪かった。気にするな琴。まぁ蒼君なら別にいいけどね~。 琴はそう言うと自分の席へと戻っていった。 といっても席は俺の隣なのだが…… なぁ琴よ。 んっ?なぁに? 一年二組の癸 瑠々って子、知ってるか? 癸 瑠々ちゃんか~ん~どうだろ。ちょっと待ってね。 そう言うと琴は自分のケータイを取り出しメールをうち始めた。 なぁ、いつも思うんだがお前はいつも誰にメールしてるんだ? ん~ヒ・ミ・ツ。 あっそ。 琴は自分のわからない事はいつも誰かも知らない謎の人物にメールで聞いているのだ。 P.P.P. あっ来た。ん~とね~癸 瑠々ちゃんはね~………… 急に琴が黙り込んでしまった。 どうした? 蒼君、瑠々ちゃんとはあんまり関わらない方が良いと思うよ。 なんでだ? だって………
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