サッカーの神様

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「佐藤は来ないんしょー?」 南が幸広にグイッと顔を近付ける。 土曜日でももちろん練習はある。朝早く集まり、昼食休憩を取っていた。 「来ない…のかな。来てほしいけどあんまりしつこくすると、なあ?」 「ふうーん」 「六条は春と一緒にツートップ組みたい?」 隣のベンチに腰掛けていた六条がパンを頬張りながら少し考える素振りを見せる。 「ぜひ組みたいね。ただ奴が俺の高度な動きに付いてこられるかが問題だ」 「そうだな、お前ほどのプレイヤーは中学サッカー界にはなかなかいない」 「うむ」 「本当、今、ユースのセレクション受けたら絶対受かるぞ」 「確かにい!!」
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