サッカーの神様

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「ユースなんて誰が受けてやるかよ。家から遠いんだよ」 「は?」 「南、六条は電車やバスが嫌いなんだよ」 「うわー、もったいないよねソレ」 幸広はこの事をもったいないないとも思うし、類い希なる天才とプレーできる自分を幸運だとも思う。 美佐子が休憩終了の合図をし、グラウンドに部員を集めた。 「よし、今から紅白戦やるぞ。今日は南をフォワードに入れる」 「おっけー」 南は基本的にはウイングだが、スタイルとしてはどこの位置にも入れるオールラウンダーだ。 試合の都合でフォワードに入る事も、ゴールを任せる事もある。
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