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バッ
立ち上がって後ろを振り返ってみる
すると―
「っ!?」
「やぁ、アシュリ。」
振り返った先に
青い軍服の上に黒いロングコートを
身に纏っている男の人が―
「マッマスタング大佐!?」
「何をそんなに驚いているんだね?」
「いやっだって...まさか大佐がここに来るなんて思わなかったから.......どうしたんですか?」
「どうしたって何も...今日はリオンの命日だろう?」
マスタング大佐は大切そうに
自分の腕に抱えていた
ラベンダーの花束を私に渡しながら言った
「ありがとうございます、大佐...。」
あれ??なんで大佐が
リオンの命日を知ってるの??
それにこのラベンダー...
私とリオンの思い出の花であるのに...
そのことを大佐は知ってる??
「どうしたんだね、アシュリ。そんな難しそうな顔をして。」
大佐は私の異変にすぐ気づいて尋ねた
「大佐...どうしてリオンの命日知ってるんですか?それに...このラベンダーの花束...。」
「...アシュリ覚えてないのか?3年前に君が私に教えてくれたじゃないか。」
「3年も前ですか?....あぁ、言いましたね。忘れてました(笑)」
「はぁ....アシュリはもうボケが始まったようだな。」
「ひっ酷い!私まだ18歳ですよ!ティーンエイジャー!!」
「ははははっ(笑)」
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