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転校ってのは、嫌なもんだな。
そんなことを考えながら車に揺られる今日から高校1年生の俺、木崎 修斗(キザキ シュウト)。
容姿は、髪が短めにストレート。色は黒。
身長はそれほど大きくなく、中の上くらい。
顔もイケメン。というほどじゃないが、悪くはないと思う。
外は春を告げる桜が咲いている。
これから行く高校は中学からのエスカレーター式で周りは既に友好関係が築かれている。
まぁ、別に友達なんていらないが。
「父さん。まだ着かない?」
「んー。そろそろ着いてもいい頃なんだが…」
車に乗り続けて早1日。俺は車内で寝た者や車内に居すぎた者の特有のあのなんとも言えない気持ち悪さに取り付かれ、イライラしていた。
俺は溜め息を1度だけつき、イヤホンを耳に付け、音楽を聴く。
音楽を聴いて気を紛らわす。
するとトントンと肩を叩かれる。
俺はイヤホンを外し「何?」と問う。
「着いたぞ」
「早くね?さっき聞いた時、曖昧に答えた癖に」
俺はブツブツと文句を言いながら車を降りる。
「じゃあ、後は校長先生に頼んであるから」
そう言って車は走り出した。
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