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学校へ近づいて行くと入り口で何かをしている少女を見つける。
彼女は俺より少し小さい。髪は長く、ポニーテール。色は黒が基調で少し茶髪もある感じ。。
顔はそこらの人より整っていて、美人というよりは可愛い感じだ。
「何してんの?」
後ろから話し掛ける俺。
少女は体をビクッと震わせ、振り向いた。
「あ、貴方は?」
「人に名前を訪ねる時は、まず自分から名乗るのが礼儀ってもんだろ?」
初対面の人にも容赦ない俺。
我ながら酷い。
少女はオロオロと動いている。
そんな少女を無視し、俺は近くにあったインターホンを押す。
『はい?』
「今日、転校してきた木崎 修斗って言います」
『わかりました。今、鍵を開けに行きますね』
そこでプツッと通話が切れる。
少しして、職員が鍵を開けに来る。
「あら?貴方は…」
「あっ。私、宮川 香奈っていいます!」
「そう。貴方が宮川さんね。じゃあ、木崎君と宮川さんは着いてきて。校長室に案内するわ」
「「はい」」
学校の中も外もそこらの学校とはあまり変わらない。
が、かなり広い。
そこらの学校とは比べ物にならないくらいに。
暫くついて行くと、校長室と書いてある部屋の前に着いた。
「失礼します」
女教師が扉をノックしてそう言う。
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