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「どうぞ」と返事が返ってくると、扉を開く。
「やぁ、転校生の木崎 修斗君に宮川 香奈さん」
「ご丁寧にどうも」
「こんな私でも採用していただきありがとうございます!!」
少女の『採用』という言葉に引っ掛かりを感じた。
だが特に気にすることはなかった。
「我が校は、卵はドンドン引き受ける。例外はあるがね」
その時、チラッと目を向けられた気がした。
「例外…ですか?」
「そう。そこに居る木崎君みたいにね」
「俺!?」
まさか自分の事だとは思わず、かなり驚く。
そんな俺を見て笑う校長。
「?」マークを浮かべたままの少女。
「君のお父さんには色々とお世話になっているからね」
「お世話に、なってる?」
すると、校長先生は一枚の写真を取り出す。
「これが、証拠にはならないかな?」
その写真には若い頃の父さんと校長先生が写っていた。
俺はその写真を見て心底驚く。
「まぁ、とにもかくにも私立アイドル学園へようこそ!!」
「へっ?」
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