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10分後…
何も起こらないまま、時間は過ぎて行くばかり。
このまま身構えているのもかったるくなったので、なんとなく目の前の『ドッペルゲンガー』モドキの真似をしてみた、その時俺は直感的に感じた。
「時が動き出した。」
確信的なものはない、ただそんな気がしただけ。
でもそんな気がした。
そこで、
記憶は、
止まった。(終わった)
某ゲームの『バットエンド』的な感じと考えるのが一番分かりやすい。(ゲームやった事無い人には分かりにくいかな。)
何処か遠くの、決して歩いて行けない寒い所にいってしまったようだ。
そう、俺は死んだのだ。
薄れ行く意識の中で俺はそう思った。
〔第一章終わり/第二章に続く〕
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