俺の日々-1-

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5月3日午後01:42 本来なら、すでに先生が教室にいて、騒いでる奴らがいるなか、勉強をしている頃、俺は廃墟と化した教室で、頭の中を整理していた。 『おかしい、確かに4時間目までは教室は廃墟にはなっていなかつたはず。まさか俺が昼寝してた30分足らずに何者かによって廃墟にされたのか?』 とか考えていたのだか、最終的に俺の推理は(いとも簡単に)破綻した、なぜなら、たった30分の間に教室を廃墟にすることは、簡単にできる。が、ここにいたはずの生徒はどこに行ったのだ?更には、他の教室を30分で、どうやって倉庫の用にしたのだろうか。 俺は頭がおかしくなったのかと思った、だってそうだろ?たかが30分の間に、自分のいた教室が、廃墟になんかなってるとこを見たら、誰だってそう思うよな? 俺は、その後も2時間ほどその教室にいた。ただボーッと前のほうにある、ボロボロになった黒板を眺めていた。 ふと窓の外を見ると、もう日が傾いてきていた、幸い教室の電気は生きていたので、一晩寝ずに人が来るのを待つ事にした。 午後07:27 外はすでに真っ暗になっていた。辺りいちめんをまるで包み込むように、真っ暗な世界が広がり、軽く恐怖感を感じていた。 そんなとき、俺が待ち望んでいた事がおきた、そう、人が来たのだ。 誰かが電気のついているのを不思議に思って通報したのだろう。若い警察のあんちゃんか来た、しかし、よく見る警察の格好ではなく、SF映画に出て来そうな格好をした警官だった。 警官『貴様、こんなところで何をしていた?不法侵入の現行犯で逮捕するぞ』 逮捕されては困る、そこで、こうなった経緯を話すと、信じてくれたようだったので、続けて以下の質問をした。 今が西暦何年の何月であるかを。 すると思いもしない回答が帰ってきた(俺は2007年5月3日だと思っていた)。 今日は、2053年5月3日だった。 つまり、俺は、46年も未来に来てしまったのだった。
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