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第7話【教室にて】
「要!聞いたわよ!花月さんと【喧嘩】したんだって?」
「イヤ、喧嘩はしてないけどな」
「嘘を言わないの!見てた人が沢山いるんだから!」
「嘘じゃねぇ!」
要はムキになって言い返す。
「ハァ~。まぁいいけど、【心配】するこっちの身にもなってよね」
景は半ばあきれていた。
「俺のこと【心配】してくれるのか?」
「そりゃあ、あんたは私の大事な…」
言いかけた景の顔がみるみる朱く染まる。
「誰があんたの心配なんかするかぁ!」
景がいきなりキレた。
「どっちだよ」
二人はいつの間にか、【クラス公認】のカップルになっていた。
「とにかく!1ヶ月後の【個人戦】までケガしないでよね!」
「わかってるって」
お互いを思いあっているのが、周りからみても分かる。
「じゃ、言いたいのはそれだけだから」
「あぁ、ありがとな。景」
要は笑顔で礼を言った。
「べ、別に要のために言ったわけじゃないんだからね!!」
景はまた顔が朱くなりはじめていた。
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