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第8話【イベント】
時は過ぎて1ヶ月後。
学園はお祭り騒ぎとなっていた。
『敵を知り、己を知れば、百戦危うからず』
要は【一冊の本】を読んでいた。景に、
「あんたは体のまえに頭を鍛えなさい!」
そう言って渡されたのが今、読んでいる本である。
ちなみに本のタイトルは
『誰でも分かる兵法』
であった。
「要!」
景が向こうから駆け寄ってきた。
「【一回戦】、お疲れさん」
「あんなの余裕よ!」
景は笑って答える。
今、学園ではイベントとして
『個人戦トーナメント』
が開催されていた。
【一年生】が中心に開催される
《個人戦》
【二年生】が中心に開催される
《団体戦》
【三年生】が中心に開催される
《交流戦》
これが学園の【三大イベント】とされている。
【個人戦優勝者】には、
【四天王】
の称号が与えられる。
「花月さんは、【四天王】のうちの【一人】なのか。すげぇな」
トーナメント表を見ながら要は呟く。
「でしょ!!花月さんは私の通う道場の【姉弟子】で、憧れの人なんだから」
「頑張れよ!俺も頑張るから」
「もちろん!」
大会は始まったばかりだ。
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