3人が本棚に入れています
本棚に追加
第11話【要の戦い】
要は三回戦をなんとか突破した。
「やったじゃん!要!」
リングの外から景が歓声をあげる。
「最初はヒヤヒヤしたけどな」
限も観に来ていた。要も流石に余裕が無くなってきている。
要の持つ武器は、
『三節昆』
といって、棒三本を鎖で繋いだ武器だ。
【自作した武器】のためこの学園では、初めて見る武器である。
「次の相手には勝てそう?」
景は心配そうだ。
「油断するなよ。ギャラリーは、お前の【武器の特徴】を掴み始めてるからな」
限も忠告した。
「あぁ。【隠し玉】も残してるし、勝算はある!」
要は自身をもって言った。
『準決勝開始10分前』
「よし!行ってくる!」
要は自分の両頬を叩き、気合いを入れた。
「頑張れ!要!」
景の声援にも熱がこもる。
『青コーナー!石動要!』
実況の紹介にギャラリーが歓声をあげる。
『赤コーナー!五帝神!ウリエル!!』
実況の紹介にギャラリーがざわつきだす。
「んなっ、バカな!」
限も驚きを隠せないでいた。
「どうした?」
要の疑問に、
「【四天王】より、ランクが上だぞ!?」
景も驚嘆している。
「上等!やっと強敵に巡り会えた!!」
要はビビるどころか逆に燃えていた。
最初のコメントを投稿しよう!