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第5話【出会い】
時間が過ぎるのは早くあっという間に【放課後】になった。
「これ、多いな。何で、こんなに買うものがあるんだ?」
教室を出る前に景に【メモ】を渡された。なぜか、景が少し照れくさそうにしてる。どうやら、彼女は【周りの視線】が気になるらしい。
「気にしなきゃいいのに」
要がそう呟いた時、
『ドンッ!』
何かが自分にぶつかった。
「イッタァ!何処見て歩いてんのよ!」
いきなり襟首を掴まれ、【かなきり声】が要の耳にささる。
(なんでこうなるんだ)
要は自分の運の無さを呪った。
「悪ぃ、俺の不注意だ。謝るよ」
「何よ!その態度は!」
要の言動が裏目に出た。首がぎりぎりと絞まり出す。
「ちょっ、待て!?話せば分かる!」
「うるさい!」
女生徒の手にさらに力が入る。
「マジでやばいって!」
息が苦しくなってきた要は手をばたばたさせた。
その時、
『ムニュッ』
要の手になにやら【柔らかい感触】が伝わる。
同時に女生徒の動きも止まる。
要は【女生徒の胸】に手を当てていた。
「あ、ゴメン」
「ゴメンですむかぁ!」
『ガスッ!』
【怒りの鉄拳】が顔面にヒットした。
要の意識も同時に飛んだ。
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