『氷の城の竜』

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   その夜  心の優しい少女は  神に頼みました。  「竜を自由にして下さい」  神はダメと  言うばかりでした。  少女は何をしたら竜を  自由にしてくれますか?と  神に聞きました。  神は  "それならば、  お前の命で、その竜を  自由にしやろう"と…  城から差し込む  月の光の先には  一つの短剣がギラギラと輝き  床に突き刺さっていました  少女は、  その短剣を床から抜き取り  「竜、アナタを今   此処から自由にして   あげます。」  少女は微笑んで短剣を  一気に自分の身体に  突き刺しました。  その時  城に繋がれていた  竜の首から鎖が消えて  竜は少女の元へと行くと  少女は、もう……  死んでいました。
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