『魔女と黒猫』

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   太陽が沈み、  立派な月が顔を出して  もう何時間が  経ったのでしょう…  「ルーラ用意は出来てる?」  そう問うとルーラは  「ええ出来てわ。   シエラ、あなたは大丈夫なの?」  逆にシエラに聞くと  シエラは「大丈夫よ。」と言って  ローブを手に取り  「0時ね行きましょ」  シエラはドアを開けて  ルーラと共に"グリフの森"へと  向かいました。  森の奥では、  月に向かって  鳴く狼の鳴き声や  カラスが羽ばたきながら  鳴く声が響いていた。  「グリフの森、   1人では来たくない場所ね」  「シエラ怖いの?」  シエララは「ええ、とっても」と  優しい笑顔でルーラに言いました  「でも、   引き返せないでしょ?   この中にチルルが   居るんだから」  シエラは森の声を聞く為に  耳に集中を研ぎ澄ました。  ざわめく森。  森からの回答は…  「どうだったの?」  ルーラは、シエラに聞くと  シエラは微笑みながら  「大丈夫だって、   この先にある川のほとりで   泣いてるんですって」
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