第一括払い章

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「このスカート、どうしてもほしかったんだよね!今月号の雑誌にも載ってたし。来月少し買物控えれば平気だよね♪」 お気に入りの店のショップ袋を肩から下げ、街中を歩く気持ちは買ったその服を着るより優越感でいっぱいになれるのかもしれない。 すれ違う同世代の女の子達からの視線がやけに誇らしく思える。 〝私このショップで買い物してきたの〟 まるで肩から下げた看板のようだ。 主に化粧品や洋服を購入し、使わないものや着ないものもたくさんあった。 部屋はまるで衣装部屋。 クローゼットには入りきらないほどの衣装を彼女は持ち合わせていた。
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